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血栓の話 [読書メモ2019]

『血栓の話』 青木延雄 2000/03

血栓の話―出血から心筋梗塞まで (中公新書)

著者は東京医科歯科大学名誉教授。 血液の凝固の仕組みや血栓症について解説する本。

 脳血管障害(脳梗塞など)も心疾患(心筋梗塞など)も、血栓ができることが直接の死因。これらをまとめて「血栓症」とすると、血栓症は、断然、死因として第1位。
 実は血栓ができることは必ずしも悪いこととはいいきれない。けがをして出血した際などに、血栓が形成されることが、出血を止めるために必要だからである。 血栓を作って止血することは、生命の基本的な防衛反応といえる。
 血液が固まるというのは、血漿(しょう)が液体状態から固体状(ゲル状)になることである。
 血液は通常、血管内を循環していれば凝固せず、血栓を作らない。それは、健康な血管内皮細胞が血管内腔側を覆っているからだと考えられている。 血管内皮より外側周囲の組織は、血栓をできやすくする物質を含んでいる。
 血流の停滞だけでは血栓はできにくく、血管内皮に傷害があると血栓ができる。 止血のためにできる血栓と、血栓症で血管内腔にできる血栓は、そのできかたはほとんど同じ。
 グリーンランドの原住民イヌイットには、虚血性心臓疾患がきわめて稀であることが知られている。 イヌイットのLDLコレステロール、中性脂肪は著しく低い。
 血液の凝固というのは、簡単に言えば、血液中に溶けて存在するフィブリノゲンという蛋白が不溶性のフィブリンという蛋白に変わり、それらが互いに結合して線維状になり、さらに網目状に析出してくることである。
 血小板も健常な血管内皮には粘着しない。
 凝固の結果析出したフィブリンを血液に接触させておくとフィブリンが自然に溶けてゆく。
 動脈系の血栓では、血小板の関与が大きい。 静脈系の血栓ができる際には、血液凝固の関与が大。
 冠動脈の動脈硬化は、内膜内にコレステロールなどの脂質が沈着することから始まる。
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